2016年下旬、勝手に映画ランキング          その4

昨年9月~12月末までの4ヶ月間に観た映画の中から、

“いい映画ベストスリー”を独断と偏見で発表、

栄えある第1位は「ブルックリン」です。パチパチパチーー。

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シアーシャ・ローナンっていう女優さんが主演なんですが、

泣いたり、叫んだりは一切無し、

特にコレと言った特長のない女性をナチュラルにしら~と演じていて、

本当に見事でした。 まだ若干22歳。

これまでの彼女の映画で印象に残ってたのは、6年前の「ラブリーボーン」。

あの当時より顔も身体もふっくら角が取れて、

「クレイマー、クレイマー」や「ディア・ハンター」に出てた

若い頃のメリル・ストリープを彷彿とさせて、超大物になる予感がします。
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故郷アイルランドには仕事がないので、アメリカに一人で出稼ぎに出る少女のお話しです。

1950年代、手つかずの自然を多く残し、つつましい営みで生活しているアイルランド。

すでに隅々まで手をつけまくり、摩天楼が林立するど派手なニューヨーク。

洗練とは縁遠い田舎娘がホームシックに陥りながらも

徐々に成長し、いっちょ前の女性になるまでが描かれています。

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覚えにくい名前のシアーシャ・ローナンの両親が実際にアイルランド出身で、

本人はニューヨークで生まれて、育ちはダブリンの郊外だそう。

だから、本作は彼女にピッタリの設定だったんですね。

コレと言った刺激的な見せ場がないにもかかわらず、

シアーシャ・ローナンをずっと応援したくなる不思議な魅力に引きつけられます。

アカデミー賞で作品、主演女優、脚色賞にノミネートされたのが頷けます。

誰を捨てて、どこで誰と生きていくか……

女性の究極の選択を疑似体験できる、いい映画でした。

日本版なんでしょうか、ヨコ位置のポスターもステキです。
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ということで、2016年下旬の栄えある第1位は、

「ブルックリン」でした。

まだご覧になっていない方は、ぜひご覧あれ。

 

 


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